「微風力発電の意味するもの」を考えませんか!

2002年5月30日午前10時前、新大阪駅中央出口に、DKSアソシエイツ 瀬川好一

社長を出迎えた。子供の頃に見たTV番組「ハイウェイパトロール」のダン警部を細め

にして、眼鏡をかけたような人物だった。平成13年12月11日の新聞記事で、DKSアソシ

エイツ社の名前を知ってから探すこと6ヶ月の時間がかかった。


10時過ぎ、新大阪ステーションホテルの会議

室で、おもろ事務局主催の「微風力発電装置

の説明質問会」が始まった。我々の持ってい

る情報は、新聞記事の「幅2m高さ2mの円筒

形で重さ50kgで発電能力は30kw。米国で

は7,000ドルで販売予定」だけである。説明

は、電力量の表示について始まった。冷蔵庫

を始めとする家電製品の表示で今後は、

kwh/y(年間キロワット時)が注目されている

との由。そうした話を通じて、記事にあった

30kwは正確には、30kw時/日のことであ

ることが判明した。

続いて、この微風力発電装置の技術的説明は、

ソーラー発電と風力発電の違いから始まった。


風さえあれば風力発電が優れている点を説明してもらった。一般に風力発電よりソー

ラー発電の方が効果ありと考えがちであるが、瀬川社長の話から風力発電は確かに

優れているように思い始めた。

さらに、風力発電に限ると、プロペラ式風力発電は、もう法律的に米国では認められな

いという事実を聞かされた。理由は、

1.風きり音が騒音となっている。

2.プロペラが危険

らしい。一般にプロペラ式の風力発電が主流であるだけに、風力発電の流れが大きく

変わろうとしている。プロペラが止まっている施設を見たという会の参加者の発言もあ

り、いやが上にも会は新しい方式に関心が高まった。瀬川社長の補足によると微風

力発電装置の説明は、今回が3番目だそうで、我々はこの微風力発電装置について

知る数少ない存在である。瀬川社長は、写真や図表を示しながら、本題の微風力発

電装置の解説に進む。

微風力発電装置には、大出力用の方式と小出力用の方式はブレードの構造やその

取付けが違うので別物とみるのがよろしかろう。

大出力用の方式は歴史的に1993年から実験・実用に供されているようである。写

真を見る限り、大出力用の方式は、風力発電の方式のひとつであるサボニウス型の

変形にもみえなくはない。あるホームページに解説図を使わせてもらうと、サボニウ

ス型は軸に対して2翼であるが、今回のは多分4翼とか6翼位あるようにみえる。

サボニウス型について知識ないので、2翼以上も含まれるのかもしれない。

ただし、本装置の特長はジェットファンの原理と書かれているのでサボニウス型の

変形とは言えない可能性は大いにある。

一方、小出力用の方式は、ブレード幅が小さく高さの高いサボニウス型のブレードが

2本突っ立てる形に見えた。大出力用の方式と小出力用の方式はそれぞれ、別々の

組織が特許やノウハウを持っているのではと想像した。

会の時間の都合もあり、また我々の興味は、原理そのものではなく、どうビジネスに

結びつけるかであるから、話題と質問はビジネス展開へと続く。瀬川社長の日本での

販売は、主として小出力のものを家庭用として狙っているようであるが、まだまだ準備

不足であるのか、営業上の戦略によるものかは別として、我々の質問に十分答えうる

ものではなかった。いづれ、十分な準備がされて、アメリカ型のビジネスで日本の微風

力発電装置の分野でシャーを勝ち取るに十分な素材と判断できた。

最後に、ご持参していただいたビデオを見せてもらった。大出力用の方式の微風力発

電装置の実際で、ワイオミングの強い風の中で、プロペラ式とは異なる特異な形状の

風力発電装置が確かに動いていた。また発電機との接続部など興味ある映像も含

まれていた。2時間半以上に渡り、熱弁をふるっていただいた瀬川社長に大変感謝す

る次第です。今回の説明会は、まだまだごく限られた情報でした。しかし、最初は参加

者の殆どが、「ほんまにそんなもんがあるんかいな」と気持ちでしたが、説明や質問を

通して、これは大いにビジネスネタになるぞと実感しました。

これほどの技術情報が長い間、我々にもたらされなかったのは、軍事市場で開発され

た経緯が予想される。それと、大手企業に物まねされないためのビジネス戦略とも関

係するのではなかろうか。また、特異な形状に我々は目を奪われ勝ちであるが、回転

力を電気に変える発電機そのものも相当に研究されていることを見落としはならない。

こうした背景で、この微風力発電の意味するものが我々にも明確になってきた。都会

部では風は小さい。特に大阪は風が弱い。微風力であれば、都市部でも風力発電は

使えるかもしれない。今後のビジネスの展開では、家庭用燃料電池が話題になって

いる。しかしながら、微風力発電装置は、「風さえあれば、これほど素晴らしい発電は

ない」と繰り返した瀬川社長の言葉どうりに素晴らしいの一語につきる。我々が微風

をどう考えるかがビジネスの原点になることを我々一同理解した。人の生活に中で、

微風は日の光とともに溶け込んでいる。これまで以上に微風の恩恵を受ける装置が

できたことは、人類のひとつの夢の達成かもしれない。

微風力発電装置にご興味のある方は、敬二板(おもろフォーラム)で議論を展開して

いただければと思います。是非、是非、議論を盛り上げてください。

2002年6月