『ホームページ淀川』のトップページ >サボらすなサボニウス風車

サボらすなサボニウス風車

風がなくては風車は回りませんが、風があっても回らない風車もあります。

画像を正しく表示する手順として、必ずここをクリックしてください!

この6ヶ月の間に、3つの大きなサボニウス風車を見る機会がありました。サボニウス風車は、

1924年にフィンランド人のS. J. Savoniusにより発明されました。

その構造は、図のように円筒を2つに切ったものを、上下の円板でサ

ンドイッチにした形です。回転軸を通すもの、上下の円板がないものな

どもあります。円筒を2つに切ったものをバケットあるいはブレードと呼

びますが、2つでなく3つや4つのものもあります。

大きなサボニウス風車と書きましたが、通常はドラム缶位の高さと直

径のバケットのものが多いのです。

大きなサボニウス風車の場合はバケットを数段重ねることが多いですが、それでも全バケットの高さ

は10m以下でしょう。

インターネット上で知り、実際に見たわけではありませんが、最初に知ったのは筑波南第一工業団地

に設置された、日本電気精機製の2.7kWのサボニウス風車でした。

新エネルギーハイブリッドシステムの紹介

で一例となっている

風力・太陽光ハイブリッド発電システムを電源とする浄化システム

によりますと

「筑波南第一工業団地では、団地内の各工場からの処理済み排水は、清明川に排出される前に調整池に

流入する。この排水は環境基準に従って処理されているが、夏から秋にかけて池に藻類が成長し、アオコが

生じる。この水質を改善するため、風力・太陽光ハイブリッド発電システムを電源とする浄化システムが設置

され、池の溶存酸素量の増大を図った。」とあります。

次に

農業工学研究所(現在は 農村工学研究所 -

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 -)の研究で作ら

れた大きなサボニウス風車でした。

そして、すでに削除されたwebページですが「平成14年

10月に静岡県竜洋町で見たサボニウス風車」という

記事がありました。

高知の風プロジェクト

に解説によりますと、

「高知高専の専攻科棟の落成に合わせて屋上に設置され

た大型サボニウス風車は全国でも最大級のものでしょう。」

と記述されています。

大きなサボニウス風車を実際に見ることは、なかなか

ありません。

http://nkk.naro.affrc.go.jp/library/publication/seika

/seikajyoho/2000/00-14/nkk00014-z01.gif

にリンクしています。

[1]. 秋葉原の文化的発電装置
     (Culture Generator)

サボニウス風車にモニュメントの意味を持たせる

例は、特に珍しくはないですが、装置の説明文に

ある「電気街の秋葉原に、さまざまなエネルギー

を呼び寄せ交流を生み出す文化的発電装置を

表現するものとして、サボニウス風車が作られま

した。」という狙いは斬新です。

2007年6月7日と6月26日の2度見物しましたが、

風がないせいか回っていないのが残念でした。

ビル風の利用など風況を十分に検討したのであ

れば、申し分ないのですがその点はわかりませ

ん。非常に人の集るところ、しかも拘りの強い人

種が集るところに設置したのは、風車の認知を

願う者にはありがたいことです。是非、よく回っ

て、老若男女の目を引き付けてもらいたいもので

す。風車の緒元は、

形式 : FRP製サボニウス型  3枚ブレード(三連)
全高 : 15m
風車寸法(1基): 直径1.8m 高さ1.36m
発電開始風速 : 3m/s以上
回転開始風速 : 1m/s以上
安全装置 : 強風時には自動安全装置により回転を
       抑制/停止します。

です。

仕様の性能では、よく回るはずです。長く運用されるためには、トラ ブルを起こさない製品の質によります。

回る度に軋み音が出たり、強 風に不安感を与えるようであれば、機械的に回転を止められて回らな くなります。

そうならないように祈ります。

秋葉原 udx

文化的発電装置は、複合型オフィスビル

「秋葉原UDX」にあります。

[2]. 神戸市立科学技術高校のサボニウス風車

神戸に大きなサボニウス風車が存在することを知るきっかけは、インターネ

ットの検索からです。

科学技術高校エコロジー設備の御紹介

この記事だけではどんなサボニウス風車かはわかりません。この説明に

ある科学技術高校のwebからその雄姿を見ることができました。

神戸市立科学技術高校 施設・設備 風力発電

この風車の見学を、科学技術高校に直接Faxで申込むことにしました。

研修広報担当の先生から電話を頂き、見学を許されました。

科学技術高校は平成16年に開校された

との記述があり、校舎や設備が新しいの

で見た目は新しい学校と思われがちです

が、古くから存在する学校の統廃合の

末という歴史があり、多くの生徒を輩出

しているとのお話でした。スポーツや

文化のクラブ活動が盛んな元気な学校

です。

当日は、夏休みの期間にもかかわらず

沢山の生徒さんが登校しており、通常の

登校日かと思わせるほどでした。

後で気づいたのですが、校門の外から

大きなサボニウス風車が見えることがわ

かりますが、通行人のどれだけの人が

その存在を知っているでしょうか?

科学技術高校のサボニウ

ス風車は2基並んで設置

されていますが、エコロ

ジー設備の一部として組み

込まれています。構内の

総合的なエネルギーの動

きを表示する太陽光・風

力発電システムの表示器

が分かりやすく現状を示

します。

科学技術高校へは海外の生徒が見学に来るそうですが、こんなに校舎や設備立派な高校はそんなに多くないの

で日本中の高校が全てこのように立派かと思われそうです。

屋上への扉は、施錠され鍵が厳重に保管

されているので、生徒でさえ学校生活でも

そんなに見る機会はないと思われます。

見学は、研修広報担当の先生と教頭先生に親切に案内していただ

きました。2台並んだ大型のサボニウス風車は誠に壮観で、滅多

にお目にかかれるものではありません。神戸らしいの空間にそそ

り立つ姿は、「ありがたや、ありがたや」と手を合せたくなる雰

囲気があります。

校門のある道路から見えた風車は、風がある度にゆらりゆらりと

回っています。この風車を『表の風車』と呼ぶとしましょう。

『表の風車』の前には、風車の説明するプレートがあります。

その内容をそのまま記述します。

風力発電設備

風力発電設備は、サボニウス型風車を採用してい

ます。大型風力発電機等に用いられるプロペラ型

風車に比較して、低振動・低騒音で、低風速の

2.5m/秒から発電し、全方位の風向きに対応でき

る風力発電機です。

本装置は、サボニウス型風車(羽根)、発電機、

制御装置、蓄電池等から構成され、自然の風の

エネルギーで風車を回転させ、その回転で発電機を稼動させ電気を発生させます。発電装置は

高さ5.9m、直径 2.2mであり1基あたりの発電容量は1kwで2基設置されており年間 約500kwh(神戸市

での年間平均風速3.5m/秒の場合)の発電が期待 できます。

もう一方の『裏の風車』は、止められて

いるとの説明を受けました。強風時は

安全のために、事前に風車をロックす

ることが推奨されています。それで度々

ロックとロック解除を行うのは面倒であ

るという理由です。運用者にとっては、

どうしても安全を考えるとロックが必要

だし、ロックすれば解除の面倒さがつき

まといます。放っていて運用できる風車

がいいのですが。幸運にも、そのロック

の機構をみせていただけるということ

で、風車の機械室に潜り込んで詳細

を拝見できました。大きな発電機、ブ

レーキ機構を大変興味深く拝見でき大

いに勉強になりました。機械室内に備

え付けられていた、「取扱説明書」も拝

見できたので、この風車は品番がFY-

10WRPという機種だとわかりました。

このシリーズの情報と思われるものに、

風力発電システムWind Power generation System

があります。この説明から

発電量が、300W、500W、1kW(12m/s風速時)

時) の3機種が存在すると推測されます。

『表の風車』と『裏の風車』は1kWの発電能力

です。

http://www.tepia.jp/archive/12th/images/fusya2p.jpg

にリンクしています。

この2つのサボニウス風車は、非常にお金のかかった設備であると 同時に屋上という好条件に設置された

設備ですから、 生徒の中から、風車研究会のサークルが生まれることを期待します。 神戸の風況と2つ

のサボニウス風車の動きを研究をしたり、風車を 止めないで運用する方法を考えたりするのは、適当な

テーマです。 もし、そのような動きがあれば、差し出がましいことですが、協力 は惜しみません。なにより

も、科学技術高校の生徒に関心を持って もらいたいと希望します。

マウスの右ボタンを押し、画像の表示をクリックして、再表示してください!

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1582

/25hyougo/SABO02.JPG

にリンクしています。

[3]. 舞子のサボニウス風車

科学技術高校のサボニウス風車の見学が出来、その

壮観さの興奮さめやまぬ時期に、インターネットの検

索で舞子のサボニウス風車をヒットできました。これ

まで、サボニウス風車をキーワードに随分と検索して

いますが、

神戸市 サボニウス型

この記事を見つけたことはありません。検索のキー

ワードの選択の難しさを感じるとともに、この時期に

何か引かれる力が働いたのかとの因縁めいたもの

を感じます。

記事から推察するに、DoCoMo 舞子店の敷地内に

設置されているらしいです。これまで、インターネット

で見つけた記事を基に、風車の見物に行ってみると

撤去されていて空振りになることが少なからずあり

ましたから、電話で確認することにしました。

店員の女性は、「風車です

かー?」という感じで要領

を得ません。インターネッ

トの写真では相当にデカイ

ので知らないわけはないは

ずです。「看板の上にそれ

らしきものはありますが」

との返事が返ってきます。

撤去された後にでも風速計

が取付けられているのだろ

うかと不安がよぎります。

営業時間内なら敷地内に自由に出入りできるとのこと

なので、行くしかないと判断しました。

ドコモショップ舞子店は、JR舞子駅か山陽電鉄舞子

公園駅から5分位のところにあります(便宜のために、

道端に立てられた地図を無断拝借して掲載しておきま

す)。来た、見た、在った!

その存在感は素晴らしいもの

ですが、風があれば回り出す

という感じが全くありません。

多分、運用のわずらわしさ

か、トラブルがありロックし

たのではないのでしょうか?

そのあたりの経緯を聞いてみ

たいところですが、店員の方

から聞けるとは到底思えませ

ん。このドコモショップ舞子

店と道を挟んでauショップ

舞子もあります。ここは、携

帯電話の利用文化が集結する

ことを期待できます。秋葉原

の文化的発電装置に対比して、

舞子の通信的発電装置

(Commnication Generator)

になりませんか。

2003年に撮影された写真と今回撮影した写真(2007年)とを比較する

と違いがひとつあります。ブレードを覆う円筒形の防護枠に看板をと

りつける長方形の枠が取付けられています。この枠は最近取付けら

れたという新しいものではありません。一度看板が取付けられた後

に外された可能性もあります。この存在感のあるサボニウス風車に

広告塔としての利用を考えられたのでしょう。注目を集めるには、

第一に、風車を回すことです。ブレードを覆う円筒形の防護枠に違い

が見られるものの、このサボニウス風車は、科学技術高校のものと

同じに見えます。

風車を動かすことに大きな問題はないように推察されます。何とか回せないかという想いがドンドン強くなり

ます。

マウスの右ボタンを押し、画像の表示をクリックして、再表示してください!

http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1582

/25hyougo/SABO01.JPG

にリンクしています。




地域の環境NPO、科学技術高校との連携、通信的発電装置などのキーワードでこのサボニウス風車を活用

する方法が見出すことは出来ませんか。もし、そのような動きを創り出せるのであれば、差し出がましいこと

ですが、発起、協力は惜しみません。なによりも、ドコモショップ舞子店が地域活性化に風車を活かす熱意を

持ってもらいたいと希望します。

このテーマにご興味のある方は、敬二板(おもろフォーラム)で議論を展開していただければと思いま

す。是非、是非、議論を盛り上げてください。

2007年11月